1、「案件を4つのタイプで分類する」
例えば、「X」という新製品が「Y」という会社から発表されるとしましょう。この出来事をビデオリリースにする場合、私たちはまずこの案件の性質、特に「X」という商品の性質を 以下の4つのタイプに分類することから始めます。
「情報の価値」と「内容の難しさ」の2軸で分類する
まず、あらゆる案件は「情報の価値」「内容の難しさ」この2軸で分類すると便利です。そのことで最適なクリエイティブの方向性が予測できるからです。
2つの軸のうち「内容の難しさ」とはそのままの意味です。つまり、商品やサービスに関する情報をシンプルに映像へ落とし込んだ場合、「その映像で見るだけで、視聴者はその価値を自然に理解できるのか?」私たちはこの基準で判断しています。
そうではなく、前提となる知識や補足説明を加えて、その価値が伝わる商品やサービスは「難しい」と考えておけば良いと思います。
2、「情報の価値」とは?
ここでいう「情報の価値」とは「ニュースになりうる、ニュースとして価値のある情報かどうか」ということです。具体的には、、、
①話題性 ②時事性 ③独自性
この3つから判断できます。この3要素が含まれるならば「情報の価値が高い」といえます。
①話題性:多数の人間に注目されている情報なのか
②時事性:今しかない、今だけの、旬の情報なのか
③独自性:今までにない斬新なアイディア、その商品だけの特長など
ではなぜ、①話題性 ②時事性 ③独自性が含まれると、ニュースとして価値があることになるのか?
それは、そもそもニュースとはテレビや新聞などのメディアが話題性、時事性、独自性の高い情報を選定し、視聴者に届けているものだからです。私は以前、テレビ制作で報道番組にも関わっていましたが、要は「そういうもの」だからですね。
上の図は、実際に案件を判断する際のフローチャートです。
まずは「情報の価値」を考えて分類し、「内容の難しさ」でさらに分けることでA・B・C・Dの4つのタイプに整理できます。
そして、この4つのタイプごとにクリエイティブの戦略は変わってきます。次回は、この各タイプごとの攻め方についてご紹介します。